インバウンド対策には「語学力」より「決済対応」― 訪日客が増える今、取りこぼさないために見直したいポイント ―

近年、「インバウンド対応」という言葉を耳にする機会が増えています。
一方で、「外国語が話せない」「海外のお客さまへの接客に自信がない」といった理由から、「うちの店にはまだ早い」と感じている方も多いのではないでしょうか。

しかし実際には、語学力や特別な接客スキルよりも先に整えておきたい点があります。 
それが、訪日客が日本で必ず直面する「支払い」の部分です。
インバウンド客の増加が続く今、決済対応は店舗運営にとって重要な要素になっています。

この記事では、インバウンド対策として今すぐ見直したい「決済対応のポイント」をご紹介します。

1. 背景|訪日客の国籍構成と市場

JNTO(日本政府観光局)の推計によると、2025年の訪日外国人は約4,268万人で、国・地域別では次のようになっています。

韓国:約946万人(22.2%)

中国:約910万人(21.3%)

台湾:約676万人(15.9%)

米国:約331万人(7.8%)

香港:約252万人(5.9%)

その他(タイ、オーストラリア、フィリピン等)も含む多様な構成

 グラフ1_地域別訪日外国人-2

出典:日本政府観光局(JNTO)https://www.jnto.go.jp/statistics/data/visitors-statistics/

このように、日本のインバウンドはアジアを中心に複数の市場に支えられています。

一方で、消費額ベースで見てもアジア市場の存在感は特に大きいことがわかります。
観光庁「インバウンド消費動向調査(速報値)」によると、2025年の国・地域別の旅行消費額上位は以下のとおりです。

中国:約2兆円超(全体の約2割)
台湾:約1.2兆円規模
米国:約1.1兆円規模
韓国:約1兆円弱
香港:約5,000億円規模

出典:観光庁 https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/gaikokujinshohidoko.html

 

また、観光庁「インバウンド消費動向調査(速報値)」によると、2025年の訪日外国人旅行消費額は約9兆4,000億円規模と、過去最高水準となっています。
費目別に見ると、訪日外国人の消費において、主な費目は次のとおりです。

• 宿泊費:約36%
• 買い物代:約27%
• 飲食費:約22%

出典:観光庁 https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/gaikokujinshohidoko.html

これらが大きな割合を占めており、飲食・小売店舗での支払い機会がインバウンド消費の中心であることがわかります。

訪日客はアジア圏が多数を占め、消費額においてもアジア市場の存在感は大きい状況です。
そのため、飲食・小売といった来店・決済機会の多い業態ほど、アジア圏訪日客への対策が売上に直結しやすいといえます。

2. 課題|インバウンド対応で見落とされがちな「決済」

こうした消費を確実に取り込むうえで、重要になるのが決済対応です。

インバウンド対応というと、「英語が話せない」「外国語メニューがない」といった点に意識が向きがちです。
しかし、実際の店舗現場で起こりやすいのは、支払い方法が合わないことによる機会損失です。

多くの国・地域では、次のような環境が一般的です。

•    日常生活で現金をほとんど使わない
•    クレジットカードやQR決済が主流
•    海外旅行中に多額の現金を持ち歩かない

そのため、店舗側が対応していない決済ブランドしか利用できない場合、購入や注文を断念されてしまうケースが少なくありません。

3. 解決策|PayCASなら主要海外決済ブランドに対応可能

PayCASは、国内向けのキャッシュレス決済だけでなく、訪日客に利用されやすい海外決済ブランドにも対応できます。
PayCASをすでにご導入いただいている加盟店さまの中でも、国内向けの決済手段のみを利用しており、海外決済ブランドまでは対応していないというケースも見られます。
国内向けのクレジットカードや電子マネーは使えていても、訪日客がよく利用する決済手段が含まれていないと、「端末はあるのに支払いできない」という非常にもったいない状態になってしまいます。
PayCASでは、新規お申込みでのご利用はもちろん、現在お使いの端末をそのままに、海外決済ブランドを追加する形で対応が可能です。

4. PayCASで対応できる主な海外決済ブランド

PayCASでは、銀聯(UnionPay)クレジット、Alipay+、WeChat Pay、銀聯QR、JKOPAY(街口支付)といったアジア圏でもよく利用されている決済ブランドをご利用いただくことが可能です。

決済ブランド名 概要 主な利用地域
銀聯(UnionPay)クレジット 中国本土を中心に、世界中で利用されている国際カードブランド 中国、香港、マカオ、台湾
銀聯QR 銀聯ブランドのQRコード決済 中国
Alipay アジア各国のQRコード決済をまとめて受け付けるQRコード決済 中国(Alipay)
香港(AlipayHK)
韓国(Kakaopay等)
タイ(Truemoney等)
フィリピン(GCash等)
マレーシア(Touch’n GO等)
シンガポール(EZ-link等)
ベトナム(Zalopay等)
etc.
WeChat Pay(微信支付) 中国で日常的に使われているメッセンジャーアプリ「WeChat」内の決済機能 中国
JKOPAY(街口支付) 台湾で広く利用されているQRコード決済 台湾

 

※ 対応可否や追加条件は、PayCASの契約内容や端末仕様によって異なります。
※ 決済ブランドの追加については、契約内容の確認が必要です。

訪日客の多くを占めるアジア圏で利用されている決済ブランドをカバーしているため、PayCASは「支払い方法が合わないことで購入を断念される」リスクを減らしやすい環境を整えることができます。

5. 今日からやるToDo

【これからPayCAS導入をご検討中の店舗様】
インバウンド対応を見据え、決済ブランド追加について相談する
 ▶ お問い合わせはこちら

【すでにPayCASをご導入済みの店舗様】
1.現在のPayCASで、海外決済ブランドが有効になっているか確認する
2.未対応の場合は、決済ブランド追加について相談する
 ▶ お問い合わせはこちら

インバウンド対策は、語学力よりも、まず「支払いで困らせないこと」が第一歩です。
インバウンドが増える時期・エリアに備え、PayCASの海外決済対応を見直し、来店チャンスを確実に売上につなげていきましょう。