キャッシュレス決済端末を2拠点に導入。支払いが便利になり、より日常的に訪れやすい場所に

アニモ動物クリニック/RUN&CAFE LAZO

福岡県行橋市に軒をかまえる「アニモ動物クリニック」と「RUN&CAFE LAZO」。同一経営で隣接するこの2施設では、2022年8月にキャッシュレス決済端末(スマート決済端末/モバイル決済端末)を同時に導入しました。それにより、支払い時のお客さまの利便性が高まり、「日常的に訪れてもらえる場所」に一歩近づいたといいます。

そして新端末の導入は、飼い主さまのみならず、ペットたちにも“うれしい”効果をもたらしています。両施設を経営する石田美紀院長と、カフェスタッフの藤永さんに話を聞きました。

アニモ動物クリニックについて

地域のホームドクターとして、動物たちの生涯を通じて寄り添いアドバイスするクリニック。ドクターにくわえて、ドッグトレーナー、老犬の介護やリハビリ認定トレーナー、トリマーなどの専属ケアスタッフも在籍する。保護犬・保護猫の譲渡会をはじめ、ボランティアにも力を入れる。https://animo121.com/

RUN&CAFE LAZOについて

アニモ動物クリニックに隣接するペット同伴可能なカフェで、庭がドッグラン施設となっている。カフェにはこだわりのフードメニューがそろい、飼い主とペットがシェアできるメニューもある。カフェはペットを連れていない人も利用可能。https://cafelazo.animo121.com/

キャッシュレス決済を行う端末を一本化

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2拠点にキャッシュレス決済端末を導入することになった経緯を教えてください。

石田さん:もともとクリニックでは、現金支払いとクレジットカード支払いに対応していました。クレジットカードは、専用の端末で決済していた形です。ところが次第に「PayPayは使えないの?」とのお声をよくいただくようになったので、PayPayも導入しました。PayPayに関しては、QRコードが書かれた立て札をレジに置き、コードを読み取って支払い金額を入力していただく形で対応していました。

一方カフェの方では、もともと現金とPayPayのお支払いに対応していて、クレジットカードには対応していませんでした。

その後、キャッシュレス決済端末「PayCAS Mobile」のご案内をいただき、導入することにしました。2022年8月に導入・運用を開始しています。PayCAS Mobileは、以前から使っていたPOS用のタブレットと接続して使っています。

PayCAS Mobileを導入するにあたり、決め手となったのは何でしょうか?

石田さん:クレジットカードからQR決済、電子マネー決済まで、あらゆる支払い方法に1台で対応できる点がいいなと思いました。また、操作方法がシンプルで、誰でも使いやすそうだったところも魅力でした。

そこから実際にPayCAS Mobileを導入してみて、どのような気付きや変化があったかを教えてください。まずはクリニックからお願いします。

石田さん:使いやすさの点では、イメージ通りでした。直感的に使えるようになっているので、マニュアルをほとんど見ることなく、すぐに使えるようになりました。スタッフたちも、一度説明しただけで問題なく使えるようになりました。

それと、当院ではPayPayで支払われるお客さまが多いので、そのお支払い方法がかんたんになったのがありがたかったです。

具体的に、PayPayの支払い方法は、どう変わりましたか?

石田さん:レジに立て札を置いていた時代は、まずはお客さまがスマートフォンで立て札のQRコードをスキャンし、金額を打ち込み、レジ係に見せてから決済という流れでした。それがPayCAS Mobileになってからは、お客さまのスマホ画面をレジ係がスキャンするだけで完了する形になりました。お客さまの手間的にも、決済に要する時間的にも、良くなったなと感じています。

飼い主とペット双方のストレスが緩和された

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PayPayによる支払いの比率は、どれくらいですか?

石田さん:2021年は全売上の約7%ほどだったのが、2023年は約16%にまで増えました。当院は比較的ご年配の女性のお客さまが多く、当初はPayPayの利用率は低いかな?とも思いましたが、今では多くの方が使われています。他のキャッシュレス決済もあわせると、売上の約半分がキャッシュレス決済による支払いです。

キャッシュレス決済に関しては、特定のクレジットカードだとポイントがつくとか、今はこのブランドでキャンペーンをやっているのでポイントがお得とか、ポイントを貯めることを重視して支払手段を選ばれている方もけっこういらっしゃいます。

1日の、おおよそのレジ件数はどれくらいですか?

石田さん:曜日によりまちまちですが、平均すると1日40~60件くらいかと思います。

ちなみに当院では月に1度、フードを10%オフで販売しています。その日はレジ件数が通常時と比べてかなり多くなり、キャッシュレス決済の比率も増えるので、すべてのキャッシュレス決済を1台でまかなえるPayCAS Mobileがないと、かなり困ると思います。

決済に要する時間に関しては、以前と比べていかがですか?

石田さん:全体的に、以前より短くなっていると思います。クリニックでの待ち時間は、ペットを連れている方にはとくにストレスになりやすいと思うので、当院ではオンライン予約も採用するなどして、なるべく待ち時間が多くならないよう努めています。ですので、会計の待ち時間が減るのは、非常にありがたいことです。飼い主さまとペット双方のストレス緩和につながっているのではないかと思います。

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他に導入して感じたメリットはありましたか?

石田さん:当院では、外科手術など高額の支払いが発生することもあるため、たとえばQR決済と現金とか、クレジットカードと現金といった形で、複数の決済手段を組み合わせたお支払いも可能になっています。そういった支払いのニーズにも気軽に応えられている点も、キャッシュレス決済を導入したメリットの一つだと思います。

それと当院では、敷地内でペット関係のものを集めたマルシェを、何度か開催してきました。PayCAS Mobileはコードレスなので屋外でも使え、その時の決済にも重宝しました。

「また来たい」と思える場所づくりに貢献

では、カフェ&ドッグランへPayCAS Mobileを導入したことで、どのような変化があったかも教えてください。こちらは、カフェのスタッフを務める藤永さんにうかがいます。

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藤永さん:実際にPayCAS Mobileを使ってみて、操作がかんたんで扱いやすいと感じました。画面が大きくてタッチパネル式なので、スマホを操作する感覚で扱えます。

以前は対応していなかったクレジットカードでの支払いに対応したのはもちろん、いろいろなQR決済ブランドに対応するようになったこともメリットだと思います。私自身、消費者としてポイントやキャペーンに応じてQR決済を使い分けているので、あらゆるQR決済に対応している点は、自分がお客さまの立場だったらうれしいですね。

PayCAS Mobile になってからは、QR決済の支払い方法がよりかんたんになりました。お客さまにスキャンしていただいたり、金額を打ち込んでいただく手間を与えたりすることがなくなった結果、お客さまの多くが「片手」だけで支払いを終えられるようになりました。ペットを連れているお客さまが多いので、そこは大きなポイントだと思います。お客さまに喜んでいただけてよかったと思います。

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2つの施設にPayCAS Mobileがもたらしたものとは、何でしょう?

石田さん:当院は「地域のホームドクター」を目指しています。ペットがご病気のときはもちろんのこと、元気なうちから健康診断や体重測定、トレーニング、ノミ・ダニの薬を塗るだけでもいいので、気軽に訪れていただきたい。そうすれば、さまざまな病気の予防もできるし、いざ病気になったときにもスムーズに治療が行えるようになります。

だからこそ、飼い主さまにもペットにも親しみを感じていただき、また来たいと思ってもらいたい。少なくとも、嫌な場所とは感じてもらいたくない。カフェやドッグランを設けたのも、そんな思いが背景にあります。その点ではPayCAS Mobileも、支払い時の利便性を高めることを通し、また来たいと思っていただくのに一役買ってくれているのかなと思います。

今後は鍼灸治療の導入や、子犬の保育園サービスなども予定しています。新しい設備や考え方を柔軟に採り入れながら、飼い主さまとペットが日常的にフラッと立ち寄れる、地域に愛されるホームドクターをつきつめていきたいです。

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(2023年6月18日)