居酒屋に“持ち運び可能”な決済端末を導入。お客さまのカード決済時の不安を解消

酒楽旬肴 うまかろうもん

クレジットカードの決済端末が有線のすえ置き型の場合、テーブル会計を行う飲食店では、いったんお客さまのカードを店側が預かる形になります。このオペレーションには、不安を感じるお客さまもいらっしゃいます。

そのような課題を、自由に持ち運びができるモバイル型のキャッシュレス決済端末(スマート決済端末/モバイル決済端末)の導入でスパッと解消したのが、金沢市の居酒屋・酒楽旬肴 うまかろうもんです。新しい決済端末によって、オペレーションがどう変わったのかを、店主の大谷俊晴さんに聞きました。

酒楽旬肴 うまかろうもんについて

石川県金沢市で営業を行う居酒屋。名物は九州出身の大谷さんが作る九州料理で、モツ鍋、馬刺し、長崎ちゃんぽん、長崎皿うどん、博多明太子といった郷土料理を味わえる。店は、金沢を代表する繁華街、香林坊のすぐ近く。

「すえ置き型」&「旧式」の端末が大きな課題に

まずは、モバイル型のキャッシュレス決済端末を導入することになった経緯を教えてください。

2023年3月のオープンと同時に、モバイル型のキャッシュレス決済端末を導入しました。導入の背景には、別の飲食店で以前働いていた時に感じていた、いくつかの課題があります。

どのような課題ですか?

一つは、クレジットカード決済に関する課題です。決済端末が有線のすえ置き型だったので、カード決済を行うには、店の奥に置かれた端末までカードを通しにいく必要がありました。そうなるとお客さまからカードをお預かりする形になりますよね。その際、カードを預けることに不安を感じて、端末まで一緒に付いて来られるお客さまもいました。

そうやって、お客さまに少なからず不安を与えてしまうことに、課題を感じていたんです。

umakaroumon_01酒楽旬肴 うまかろうもん 店主 大谷俊晴さん

なるほど。他には、どのような課題感がありましたか?

もう一つが、決済端末が使いにくかったことです。端末が古いタイプで、決済を完了するまでに何度もボタンを操作しなくてはならず、時間もかかりました。

端末の操作に不慣れなスタッフが、店主の私を呼び出すことも多々あったのですが、私は基本的に厨房で調理をしています。火を使っている時や盛り付けをしている時に、不意に作業が中断されるのがなかなか大変でして……。必然的に、会計をしたいお客さまを待たせることにもなり、時には会計待ちにうんざりした顔をされる方もいらっしゃいました。

その端末を使っていた時代は、カード決済のオペレーション自体に負担を感じていたので、気心の知れた常連さんには「できれば現金で払ってもらえない?」などとお願いもしていました(笑)。

その後、「酒楽旬肴 うまかろうもん」を新たにオープンするにあたり、モバイル型のキャッシュレス決済端末「PayCAS Mobile」を導入されました。同端末を選んだ経緯を教えてください。

きっと今の時代なら、そうした課題を解消できる端末があるのではないかと考えていました。そんな時にPayPayの営業さんから「ぴったりな端末があります」と紹介してもらったのがPayCAS Mobileでした。

席に座るお客さまの目の前でカード決済を行える

現在お店では、どのような支払い方法に対応していますか?

クレジットカードと、PayPayをはじめとする各種QR決済です。端末自体は交通系電子マネーにも対応しますが、今のところ当店では、交通系電子マネーは取り扱っていません。

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実際にPayCAS Mobileを使ってみて、いかがでしたか?

やはり、決済端末がコードレスでどこにでも持ち運べるのは、非常にいいなと感じました。これなら、端末をお客さまのテーブルまで持っていき、お客さまの目の前でクレジットカード決済を行えます。お客さまに不安な思いをさせない点が、何より大きいですね。金沢の中心地で営業していることを考えると、そこは大切なポイントになると思います。

それはどういうことでしょうか?

もちろん店には地元のお客さまも来られますが、場所がら、観光で金沢にいらっしゃった方も多く来られます。初めてのお客さまにとっては、やっぱりカードが自分の見ていないところで決済されるのは、多少なりとも不安を覚えますよね。自分が客側でも、やっぱり初めて訪れたお店にクレジットカードを預けるのは、ちょっと不安です。また外国からやってきた方は、その思いは強いかもしれません。

PayCAS Mobileにしたことで、そうした不安を感じさせずに、気持ちよくお店を後にしていただけるようになったと思います。お客さまを心配させることに対する、こちらの心理的負担もなくなりました。

端末を持ち運ぶ際の電波状況は、いかがですか?

つながりにくい場面は、とくにありません。PayCAS Mobileは、Wi-Fiの有無に関わらずどこでも使えるところに安心感があります。

決済端末の使いやすさが“昭和から令和”に進化

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端末の使い勝手に関しては、いかがでしょう?

とても使いやすいと感じています。使い方は基本的に画面にしたがって操作していくだけなので、触れば誰でもわかるという感じです。アルバイトのスタッフも、とくに何も教えていませんが、問題なく使えています。おかげで、スタッフに使い方を教えるために調理作業が中断されることもなくなり、料理により集中できるようになりました。

以前の端末と比べ、どのように使いやすくなりましたか? 

まず以前の端末では、その日初めての決済を使う際に、日時更新の操作とレシートの印字が必要でした。また、“センター問合せ”などの手間も、よく発生していましたね。

PayCAS Mobileでは、そうした手間が一切なくなりました。感覚としては、決済を終えるまでに必要な操作が、5~6手くらい少なくなったなと思います。

決済に要する時間の点では、いかがでしょう? 

以前は、端末の扱いに慣れた私であっても、2分くらいはかかっていたと思います。それがPayCAS Mobileなら、30秒くらいで決済できます。

その他に、何かよくなったところはありますか?

以前は、クレジットカード会社に送るためのレシート控えをまとめて保管していました。それがPayCAS Mobileなら、カード会社用のレシートは自動で電子保管されるため、保管する必要がなくなりました。そもそも印字されるのは、お客さま控えと店舗用控えの2枚のみで、クレジットカード会社用の控えは印字されません。

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あらためて、PayCAS Mobileの導入で、お店はどう変わったと思いますか?

言い方はよくないかもしれませんが、決済端末のクオリティが、“昭和から令和に”というほど、大きく変わりました。きっと今後の世の中は、こういった自由に持ち運べてスマートに決済できる端末が、どんどん広がっていくんだろうなと実感しています。

おかげで当店も、お客さまを会計時に不安にさせず、かつ不要な待ち時間も発生しなくなり、最後まで気持ちよく滞在してもらえる店になったのかなと思います。地元の人・観光客を問わず、ぜひ多くの方々に、リラックスして飲みに来てもらいたいです。

(2023年8月2日)